子供のネット利用「顔を出してないから大丈夫」は本当か

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子供たちのネット上における「顔出し」の危険性について、メディアでたびたび話題になります。

小学生の半数、中学生の7割程度の子供がスマートフォンを持つ時代へ変わったことで、自分や友達の写真や動画をInstagramやTwitterといったSNSへ投稿するだけでなく、友達とビデオ通話をするのと同じような感覚で気軽にツイキャスやSHOWROOMなどで自撮りのライブ配信を行う子どもも多く見かけるようになりました。
弊社の基本的な考え方としては、これらの行為を行うことは非常に危険なことであり、そもそもスマートフォンを持たせるときのルール作り(スマホ所有目的の明確化)が行われていないからこのような使い方がなされるのだと考えています。
多くの家庭では、子供にスマートフォンを持たせる理由は、以下の3点ほどに集約されると思います。
・習い事の帰り、休みの日に遠くまで外出した帰りなどに家族と連絡を取るため
・部活の連絡など、学校の友人との連絡手段にしようするため
・スタディサプリなどの学習サイトを利用するため

上記目的をスマホを持たせる際に子供としっかりと確認し合っていれば、安易に自身の顔写真をSNSにあげたり、ましてや、ライブ配信など、行うことはしないはずです。なぜなら、そのような利用は目的に含まれていないからです。目的外の利用をしているのであれば、スマホを取り上げる、という指導もできますが、そもそも「何に使うのか」をしっかり子供と共有できていないと、ズルズルと子供のペースに引きずられて野放し状態になり、親の知らないところで様々なトラブルに遭うことになるのです。

ネットの危険性を再度確認してみましょう。

・顔写真をアップする
インターネットに一度アップした写真は2度と削除できません。誰もが自由に自分のスマホやPCにダウンロードすることができ、加工することができます。
弊社が扱った案件で、カラオケボックスで複数人で飲食している写真をアップしました。その写真を見た第三者が画像加工ソフトを用いて写真を加工し、テーブルの上のジュースをお酒の缶に変えました。「xx中学の生徒が飲酒している」との書き込みとともにネット掲示板にアップされてしまい、大問題になりました。

・誰もが炎上するリスク
ネットの利用者の中には、コメント機能などで他人に危害を加えること、他人を挑発して炎上騒ぎを起こすことに喜びを感じる人が少なからずいます。顔を出していなくてもtwitterやInstagramで不特定多数とコメントのやり取りをしているだけで、攻撃の対象になる可能性があります。

子どもでも大人でも、顔出ししていてもしなくても、SNSやライブ配信への投稿や配信をする以上、ネット上におけるトラブルに巻き込まれる可能性があることは常に意識しておくことが大切です。

弊社では、100校を超える学校での講演や子供のネット利用に関する相談経験に基づき、安全安心なネット利用を推進するべく、日々活動しております。子供がトラブルに巻き込まれた、何か子供の様子がおかしい、お気づきのことがございましたら、すぐに弊社にお問合せください。
警察や弁護士も含めたチーム対応で、お子様を守ります。

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